ジョーンズ骨折
(第5中足骨近位部骨折)

このようなお悩みはありませんか?

  • 足の小指の付け根のあたりが痛い
  • 歩くと足の外側が痛い
  • 痛くて足がつけない

ジョーンズ骨折とは

 1902年にRobert Jonesが報告した中足骨基部に介達外力によって生じた骨折を狭義のジョーンズ骨折といいます。一方で、Robert Jonesの報告した急性型のジョーンズ骨折と第5中足骨近位部に生じた疲労骨折を合わせたものを広義のジョーンズ骨折といいます。急性のジョーンズ骨折と骨幹部疲労骨折の区別が難しいものも多く、実際には、第5中足骨近位骨幹部の疲労骨折を示すことが多いです。
 第4・5中足骨と立方骨は、底側中足骨間靱帯や底側足根中足靱帯などの靱帯組織や関節包によって強く固定されています。これによって、内外転の動きが制限されるため、前足部に内転力が加わると基部と骨幹部の間に強いストレスが加わることになります。この力が何度も繰り返されると、骨折を引き起こしてしまいます。
 スポーツ人口の増加に伴い、広義のジョーンズ骨折が多く発生しています。一度発生すると手術加療が必要となることが多く、再発や手術に伴う合併症を考えると、この骨折をいかに予防するかが重要です。
 第5中足骨近位部の骨折は、部位や受傷メカニズムにより様々な形態があり予後も異なるため、これらをよく理解する必要があります。

LawrenceとBotteによる分類
  • ZoneⅠ:基部の剥離骨折
  • ZoneⅡ:狭義のジョーンズ骨折
  • ZoneⅢ:疲労骨折

ZoneⅠの骨折は最も頻度が高く、ZoneⅡ,Ⅲの骨折は遷延癒合や偽関節が多いといわれています。

ジョーンズ骨折の原因

 足関節捻挫などの外傷だけではなく、スポーツでのターン・カッティング・サイドステップといった動作の繰り返しで、第5中足骨基部と骨幹部の間に強いストレスがかかることによって発生します。

リスクファクター
  • 前足部内転(足の形態)
  • 股関節の内旋制限
  • 人工芝での練習/試合
  • 負荷を増大させるシューズ   など

主な症状

 ジョーンズ骨折の特徴として、完全に骨折するまでは激しい痛みを感じにくいことが挙げられます。そのため、初期症状を見逃しやすく、適切な処置が遅れる可能性があります。スポーツ活動中に足の外側に持続的な痛みを感じた場合は、早めに医療機関に相談することが重要です。

  • 圧痛
  • スポーツ中・後の痛み     など

当院での施術

エコー検査

骨の状態を正しく把握するためエコー検査を行います。

徒手療法・ストレッチ

股関節内旋のストレッチや足関節の可動域改善を行い、患部にかかる負荷を軽減させます

物理療法

早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復や疼痛の軽減を促します。

運動療法

足関節や足趾の機能訓練を目的とした運動療法を行います。

インソール

足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。

応急処置と病院紹介

骨傷の疑いがあり精密検査が必要と判断した場合は、近隣病院へご紹介しております。

参考資料