
ハンター管症候群
(伏在神経障害)
このようなお悩みはありませんか?
- 膝の内側からすねの内側にかけてしびれや痛みがある
- 階段の上り下りをすると太ももの内側が痛む
- スポーツの後に太ももの内側が異常に疲れる
- 長時間の歩行で膝の内側が痛い
ハンター管症候群(伏在神経障害)とは
ハンター管症候群(伏在神経障害)は、太ももの内側にある《ハンター管:Hunter管(内転筋管)》内で伏在神経が圧迫されることによって起こる神経障害疼痛です。ハンター管は、内側広筋・大内転筋・縫工筋・長内転筋の4つの筋肉と内転筋筋膜によって構成されたトンネル状の空間で、大腿動脈・大腿静脈・伏在神経が通過します。

ハンター管症候群では、下行枝の知覚支配の範囲に一致した下腿内側近位部から足関節内果まで知覚異常が広がります。伏在神経は感覚神経であるため、筋力低下などの症状はみられません。症状の出る範囲から、シンスプリントや変形性膝関節症などと間違われてしまうこともあるので注意が必要です。

ハンター管症候群の原因
ハンター管内で伏在神経が圧迫されることによって起こります。
主な要因
- スポーツによる筋肉の過剰な緊張
- サポーター、テーピング、防具の締め付け
- 下肢のアライメント問題 など

主な症状
- 膝痛
- 膝からふくらはぎ内側の痛みやしびれ
- 立ち上がり時の痛み
- チネルサイン陽性 など
※感覚神経の障害のため、麻痺や筋萎縮などの症状はみられません。

当院での施術

徒手療法・ストレッチ
ハンター管を構成する筋肉を緩めることにより、疼痛としびれの軽減を図ります。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復や疼痛の軽減を促します。

運動療法
下肢のアライメント修正を目的とした運動療法を行います。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- 伏在神経膝蓋下枝絞扼性神経障害/東北膝関節研究会会誌Vol.2
- 古東整形外科|ハンター管症候群(伏在神経麻痺)