
扁平足
このようなお悩みはありませんか?
- 長時間立っていると足の裏が痛くなる
- 足がすぐに疲れる
- スポーツで足首や膝に痛みを感じる
- 運動後に足の裏や踵が痛い
扁平足とは
扁平足とは、何らかの原因により足のアーチ(土踏まず)が低下・消失して足底が扁平になった状態です。
本来、足には内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチの3種類のアーチ構造があり、歩行時の衝撃吸収や足の筋肉や関節を保護する役割を果たしています。この足アーチを形成・維持する骨や靭帯、筋のいずれかが障害されることによって扁平足が生じ、原因やその発生時期によりその病態が異なります。
扁平足は大部分が静力学的扁平足で、荷重により足が外反してくるため、外反扁平足とも呼ばれます。

原因による分類
- 先天性扁平足:先天異常により生じる
- 麻痺性扁平足:脳性麻痺などの疾患による筋麻痺や筋力低下で生じる
- 外傷性扁平足:骨折や脱臼、靭帯損傷により生じる
- 静力学的扁平足:荷重(立位)により生じる
- その他の原因:後脛骨筋腱機能不全症、骨系統疾患、関節リウマチなど

発生時期による分類
- 小児期扁平足
足の筋や靭帯が十分に強くないため、立位荷重時に扁平足がみられます。非荷重時には土踏まずがみられ、多くは成長に伴って自然に足のアーチが形成されます。 - 思春期扁平足
小児期扁平足が思春期まで残存したもので、スポーツ活動に関連して運動時痛や易疲労感が生じます。 - 成人扁平足
加齢による腱の変性や体重増加などを背景に生じ、中年女性に好発するといわれています。原因としては後脛骨筋腱機能不全症(PTTD)が最も多いです。

扁平足の原因
扁平足は足のアーチ(特に縦アーチ)を形成・維持する骨や靭帯、筋のいずれかが障害されて生じます。原因は、先天性、外傷性、麻痺性など多岐に渡りますが、成人期扁平足の主な原因は後脛骨筋腱機能不全症(PTTD)だといわれています。
PTTDの原因
- 加齢
- 肥満
- 長時間の立ち仕事
- 後脛骨筋腱の変性 など

主な症状・所見
- アーチの低下・消失
- 運動時痛
- 易疲労感
- 疼痛・腫脹
- too many toesサイン(外反扁平足) など

当院での施術

徒手療法・ストレッチ
下腿部の筋肉を緩めることで患部にかかるストレスを軽減させます。

運動療法
足のアーチ保持と足底筋の筋力強化を目的とした運動療法を行います。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。疼痛の軽減を促します。

インソール
足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- 病気がみえる Vol.11運動器・整形外科/MEDIC MEDIA
- 足の運動療法/高倉義幸/MEDICAL VIEW