
骨化性筋炎
このようなお悩みはありませんか?
- ケガをした筋肉に硬いしこりができた
- 筋肉内に骨のような塊を触れる
- 打撲後、痛みが長引き動きにくさが改善しない
- 筋肉の痛みと腫れが長期間続いている
- スポーツ復帰後も以前のようなパフォーマンスが出せない
骨化性筋炎とは?
骨化性筋炎は、本来は骨形成がみられない関節周囲の筋肉や筋膜、関節包、靭帯など軟部組織にみられる骨化で、石灰化とは異なり骨梁構造がみられます。外傷による刺激(打撲、骨折、脱臼、乱暴な徒手整復など)に続いて起こることが多く、これらは外傷性異所性骨化(限局性骨化性筋炎)と呼ばれます。主に四肢の大きな筋肉、特に太ももや腕の筋肉に発生することが多いです。
症状は関節周囲の疼痛、軽度の腫脹、熱感がみられ、骨化の進行に伴い関節可動域が減少します。時間が経つにつれて、損傷した筋肉内に硬いしこりが触れるようになります。
骨化性筋炎は、外傷によるものとそうでないものに分類されます。
骨化性筋炎の種類
- 外傷性骨化性筋炎
外傷や打撲によって引き起こされます。スポーツ選手など、身体に大きな負担をかける人に多くみられます。 - 外傷性でない骨化性筋炎
特定の外傷がなく発症するまれな現象です。遺伝的な要因や特定の病気に関連していると考えられています。

骨化性筋炎の原因
骨化性筋炎の主な原因は外傷で、損傷により現れる血腫が大きく影響するといわれています。
主な原因
- スポーツでの筋損傷
- 外科手術や筋肉に強い圧力がかかった場合
- 繰り返しの筋肉への負荷やストレス
- 不適切な徒手療法
- 遺伝的要因や代謝異常 など

発生メカニズム
外傷などによって筋肉や筋膜、靭帯などの軟部組織が損傷を受けると、損傷した組織を修復するために血腫が形成され、この血腫に含まれるカルシウムが異常集積し、骨組織を筋肉内に形成してしまいます。

主な症状・所見
- 痛みと腫れ
- 炎症反応
- 硬いしこりの形成
- 関節の可動域制限
- X線像で異所性骨化像を認める など

当院での施術

エコー検査
ケガの部位や状態を正しく把握するためエコー検査を行います。

病院紹介
骨化性筋炎の疑いがあり精密検査が必要と判断した場合は、近隣病院へご紹介しております。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。温熱療法や組織の修復を促します。

徒手療法・ストレッチ
受傷部位に対して愛護的に疼痛緩和・筋の硬さを軽減する目的で徒手療法やストレッチを行います。

運動療法
けがの回復に合わせて適切な負荷の運動をすることによって、より早く競技に復帰することができます。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院
- 病気がみえる Vol.11運動器・整形外科/MEDIC MEDIA
- 医療法人社団飛翔会 飛翔会グループ 第二期VOL25.「血腫を防ぐことで免れる骨化性筋炎」