
手根管症候群
このようなお悩みはありませんか?
- ボタンを留めたりするような細かい作業をしにくい
- 力が入らずペンが握れない
- 最近、頻繁に物を落とすようになった
- 包丁やフライパンを握った際に痺れや痛みを感じる
手根管症候群とは
手根管症候群とは、手首にある「手根管」というトンネル状の構造内で、正中神経が圧迫されることによって起こる疾患です。
手根管は手首の骨と靭帯によって形成された狭い通路で、そこには正中神経とともに指を動かすための腱が通っています。この部分が何らかの理由で狭くなったり、腱の腫れや炎症が起きたりすることで、神経が圧迫され、指や手の痺れなどの症状が現れます。
痺れる範囲は親指から薬指までと範囲が広いですが、小指には正中神経が分布していないため影響がないことがほとんどです。
手根管症候群は、特に女性に多く見られ、日常的に手首を酷使する作業や職業(パソコン作業、料理、製造業、楽器演奏など)をしている人の発症のリスクが高いといわれています。
手根管症候群は進行すると症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
少しでも当てはまる症状がある場合は、いつでもお問い合わせください。

手根管症候群の原因
妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。スポーツや手の使いすぎ、指をよく使う仕事の人にも多いのが特徴です。
主な原因
- 手関節の過度な使用(長時間のスマートフォンやパソコン作業など)
- グリップやボールを握るスポーツ
- 妊娠出産期や更年期に見られるホルモンの減少や変動 など

主な症状・所見
- 親指から薬指にかけての痺れ(小指には通常影響なし)
- 母指球(親指の付け根)の萎縮
- チネル徴候
- ファーレン(Phalen)テスト陽性
- 逆ファーレン(Reverse Phalen)テスト陽性 など


当院での施術

徒手療法・ストレッチ
筋肉をほぐすことやストレッチをすることにより、、神経の滑りを促し、患部への負担を減らすことができます。

物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。炎症症状の抑制や疼痛の軽減を促します。

運動療法
患部への偏った負担を軽減するために手関節・前腕周囲の筋肉の運動学習や強化を行います。
参考資料
- 標準整形外科学/医学書院