腰椎分離症

このようなお悩みはありませんか?

  • 腰を反らしたり捻ったりすると痛い
  • サッカーのシュートを蹴ると痛い
  • バッティング動作で痛い
  • スポーツの練習中、急に腰が痛くなった
  • 長時間、同じ姿勢でいると腰が痛くなる
  • 腰の痛みが2週間以上続く
  • 若い頃に腰を痛めたことがある

腰痛が改善しない理由

もしあなたが上記のような症状を改善させるために色々と試してみても、未だに腰痛が続いているのであれば、腰椎分離症に対しての根本的なアプローチができていない可能性があります。例えば、股関節周囲の硬さや無意識に腰を反る癖がついている方が多く、その様な特徴を見つけ出しアプローチすることがとても大切になります。

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、「腰椎の関節突起に発生する疲労骨折」のことです。
新鮮な分離症の好発年齢は12~17歳(14歳が最も多い)と、成長期のスポーツ選手に好発します。また、スポーツ選手の約30%が腰椎分離症であるとの報告もあり、決して珍しいケガではありません。特にサッカーや野球など体幹運動の多いスポーツ種目で発生頻度が高くなると報告されています。
これは腰椎の伸展運動や回旋運動によって、関節突起部分に繰り返し強い応力がかかるためではないかと言われており、予防するためには腰椎にかかる負荷を減らすような身体の使い方を学習することや、下肢の柔軟性を高めることが大切です。

病期分類

腰椎分離症は以下のように分類されます。

  • 初期
    部分的に骨折線がみられる。
  • 進行期
    骨折部がやや開大しているが、骨硬化像はみられない。
  • 終末期
    完全に分離し、偽関節様の骨硬化像がみられる。


腰椎分離症はレントゲン、CT、MRIの画像検査で病期を特定し骨癒合を目指していきます。
初期または進行期において、骨癒合が期待できると判断された場合、最低3か月のスポーツ休止と硬性コルセットによる固定をします。また、病期が進行し終末期になっていた場合は、骨癒合が期待できないので対症療法として下肢のストレッチや運動療法、軟性コルセットなどで保存的に疼痛をコントロールし、スポーツ復帰を目指します。
※レントゲン画像診断で有名な「スコッチテリアの首輪」が認められた場合は終末期であることが多い。

骨癒合が期待できなくなっても予後は良好であることが多く、絶対にスポーツ活動を制限しないといけないわけではありません。しかし、将来的に分離症が進行し、腰椎すべり症になり腰痛や下肢の神経症状が現れる可能性があります。そうならないためにも、早期発見・早期治療・再発予防が大切です。

もし腰痛が2週間以上続く場合や、反らしたり捻ったりすることで痛みが強くなる場合には、腰椎分離症の疑いがあります。
当院では、腰椎分離症の疑いがある場合、専門の医療機関をご紹介し、連携をとっております。少しでも思い当たる部分がございましたら、是非一度ご相談ください。

※引用元:腰椎分離症の疫学と発生メカニズム

腰椎分離症の原因

体幹の弱さや下半身の柔軟性が低いことで腰部が安定せず、腰椎に繰り返し負荷がかかってしまいます。
よく、腰椎分離症の身体所見でハムストリングス(大腿部後面)の硬さが言われますが、ハムストリングスのストレッチだけではなく、大腿四頭筋や腸腰筋(大腿部前面)のストレッチも予防には重要です。

  • 下肢のタイトネス
  • 体幹筋の筋力不足
  • 強度の高いスポーツ活動
  • 繰り返し腰を反る、捻ることが多い

主な症状

  • 体幹伸展、回旋での痛み
  • 背骨を叩くと響く
  • 長時間の立位、座位ができない
  • 運動中の急な腰痛

当院での施術

徒手療法・ストレッチ

腰やお尻の筋肉をほぐすことにより、筋緊張・痛みの緩和などを促します。
また、股関節周囲のストレッチをすることで腰椎への負担を減らすことができます。

運動療法(効果アップ)

体幹(腹筋群)を強化し、腰を反ってしまう癖を修正し腰部を安定させ、腰椎にかかる負荷を軽減させます。

腰部にハイボルテージ
ハイボルテージ

直接痛みの出ている場所へ当て、痛みの緩和を促します。

鍼灸施術

硬くなっている筋肉に鍼をすることで、痛みの強い患部周辺の血流を改善させ痛みを緩和させます。
マッサージと違い、押したり揉んだりする刺激がないので、症状が強い方でも安心して施術を受けられます。

参考資料