突き指
このようなお悩みはありませんか?
- 指にボールが当たってから腫れが引かない
- 指の曲げ伸ばしがしにくい(できない)
- 指が変な方向に曲がっている気がする
- 指の関節が変形している
- 手に力が入りにくい
突き指とは
突き指(Jammed Finger)は、主に手指の関節に急激な外力が加わることによって生じる外傷性の関節障害のことを言います。
特に遠位指節間関節(DIP関節)や近位指節間関節(PIP関節)が影響を受けやすく、関節周囲の関節包や側副靭帯、屈筋腱や伸筋腱などの軟部組織のみならず、場合によっては骨折の可能性もあるため、安易に引っ張ったり、患部を揉むようなことはしないようにしましょう。
突き指と聞くと、ほとんどの方が「なんだ、ただの突き指か」と安易に考えてしまうかと思われますが、放っておくと、痛みがなかなか引かない・関節が固まって動かしにくいなどの障害が残ってしまう可能性があるため、早期に処置を施す必要があります。
患部の腫れや痛みが強い場合や指の変形がみられる場合は早めの受診をお勧めします。
また当院では、エコー(超音波診断装置)を使用し、靭帯や骨を検査することができるので、もし骨や靭帯に大きな異常があると判断した場合には、連携している専門機関にご紹介いたします。
突き指の原因
突き指は、通常外部からの急激な力によって生じることが多いですが、怪我をしやすくなってしまう要因を以下にいくつか挙げました。
内因性の原因
- 関節の不安定性
- 関節炎などの既存の関節障害
- 過去の外傷による軟部組織(靭帯など)の柔軟性の低下
...など
主な症状・所見
- 関節周囲の疼痛・腫脹
- 指の屈曲や伸展不能(腱断裂)
- 側方ストレステスト陽性(側副靭帯損傷)
- 手指の変形(ボタン穴、スワンネック)
...など
深指屈筋腱の単独断裂:DIP関節屈曲不能
骨折がなくても腱が切れている場合や手指の変形がみられる場合は手術の適応となります。
当院での施術
徒手療法・ストレッチ
損傷後、修復していく過程で関節の拘縮や腱などの癒着が起こらないように、愛護的にストレッチや手技を行います。
物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。炎症症状の抑制や疼痛の軽減を促します。
運動療法
安静にする時期が長くなると、握力や巧緻性が低下するため、早期からできる運動を行い、出来るだけ早く競技や仕事に復帰できるようサポートします。
参考資料
- 標準整形外科学