アキレス腱炎
このようなお悩みはありませんか?
- アキレス腱が痛い
- 走ったり歩いたりすると足首の後ろが痛くなる
- 階段の上り下りで痛くなる
- 動き始めにアキレス腱にこわばりを感じる
アキレス腱炎とは
ふくらはぎの筋肉と踵骨をつなぐ腱(アキレス腱)自体に炎症が起きることをいいます。
好発部位である、踵骨付着部から近位2~6cmは血流が乏しく、横断面が小さくなるため、そこに繰り返し負荷がかかることでアキレス腱が微細に損傷し発症すると言われています。
また近年では、アキレス腱は腓腹筋内側頭・外側頭、ヒラメ筋の3つが捻じれて踵骨に付着しているという解剖学的特徴から、足部が過回内してしまうこと(偏平足など)でアキレス腱内でストレスの偏りが起こることが要因の一つであると重要視されています。
さらにオーバーユース症候群として知られており、マラソンや剣道、ジャンプスポーツの選手に多く見られます。それはつま先立ちや、繰り返しのジャンプ動作、ランニングでアキレス腱への負担が繰り返しかかることが要因の一つであるといえます。
その他に似たような症状としてアキレス腱周囲炎やアキレス腱付着部炎があります。こちらも同様にオーバーユースにより発症しますが、損傷している組織が違うため区別して扱われます。
アキレス腱の障害は一度よくなっても、運動強度や身体の使い方、足部のアライメント不良が改善していないとに再発してしまう恐れがありますので、アキレス腱に痛みの覚えがある人は早めの受診をお勧めします。
アキレス腱炎の原因
前述した通り、アキレス腱を酷使することが主な原因です。
中でもアキレス腱炎になりやすいといわれる危険因子を以下にまとめておきます。
危険因子
- 準備運動や運動後のストレッチ不足
- 凹凸のある道路での運動
- 自分に合っていない靴
- 足部アライメント異常(偏平足など)
- 加齢
- 肥満、高血圧 ...など
主な症状・所見
- アキレス腱の圧痛
- アキレス腱の腫れや発赤
- 歩行時痛(立脚中期~後期)
- つま先立ちやジャンプでの痛み
...など
当院での施術
徒手療法・ストレッチ
筋肉をほぐすことにより、筋緊張・痛みの緩和などを促します。また、足関節周囲のストレッチをすることで患部にかかる負担を減らすことができます。
物理療法
早期回復のため、信頼度の高い物理療法機器を取り揃えております。組織の修復や疼痛の軽減を促します。
運動療法
足部内在筋や足趾、足関節周囲、体幹筋の筋力強化やストレッチを行います。
インソール
足部のアライメントを矯正するインソールを作成します。
参考資料
- アスレティックリハビリテーションガイド第2版/文光堂
- アキレス腱障害発生メカニズムの解剖学的検証(江玉 睦明):246333-本文その3_1109.indd (jst.go.jp)
- アキレス腱炎について | メディカルノート (medicalnote.jp)